フューネラルって何!?
先日、「フューネラルビジネスフェア2019」なるものに行ってまいりました。
ん?「フューネラル」って何!?と思われた方!
あまり聞き慣れない言葉ですよね。
何を隠そう、私も思わず聞き返してしまった一人です。
「フューネラル」とは、「葬儀」を意味する英単語。
「funeral」=「お葬式」
その葬儀業界に携わる企業の展示会が、
「フューネラルビジネスフェア」というわけです。
こちらの展示会は、いわゆるB to B(Business to Business)、
企業間での取引を目的としたものだったのですが、
今回、私はあくまでも個人の目線を意識して見学させていただきました。
そして、そんな私にとっても、展示されていたものは大変興味深いものばかり。
…というのも、
すでに3年近く終活に関するラジオ番組に携わってきた身でありながら、
ある意味今回が初めて、自分自身の終活になったからかもしれません。
30半ばを過ぎて、いよいよ終活デビューです。
情報としては知っていても、やはり「百聞は一見に如かず」ですね。
実際に棺や骨壷、生花祭壇など、様々なデザインを見ていると、
一気に想像が広がりました。
なかでも楽しく見学できたのは、仏衣と返礼品のブースです。
仏衣(「ぶつい」と読みます)とは、亡くなった方が着る衣装のこと。
以前は、「死装束」と呼ばれる白い衣装などが一般的だったようですが、
最近では、故人のお気に入りだった洋服やドレスなどを着せて見送るお葬式が増えています。
考えてみれば、親戚や友人たちと集まることになった時、
まずは「何を着ていこうかな」と、私は必ず考えます。
それと同じように、自分のお葬式だって、何を着るのかは自分で決めたい。
だって、みなさんに会うのはこれが最後。
そう思ったら、
やっぱりお気に入りの、少しでも小顔に見えて顔色が映える服を着たいです!
例えば、誰かのお葬式やお通夜に参列した帰り道、
女性たちは「その喪服ステキね!どこで買ったの?」なんて会話もしますしね。
その仲間に、故人になった私も最期まで加えてよ!って、思いませんか?
そして、返礼品。
こちらは、親しい方に贈る「最後の手土産」ですよね。
今回の展示会で、こんなにもいろんなものがあるんだ!と驚きました。
ドライフルーツたっぷりのパウンドケーキや、便利なお出汁のセットなど、
いただいたら嬉しいなと思うものばかりが並んでいたのです。
もちろん定番のお茶や焼き海苔だって、
返礼品用の落ち着いたパッケージが、かえってモダンでオシャレでした。
大切な人には、ちょっと気の利いたものを贈りたい。
そんな気持ちは、生きていても、死んでからも、同じだと思います。
お葬式だって事前に準備ができて、
その準備さえしておけば、自分のワガママを通せる時代です。
最期にどう在りたいか。
俄然、終活に興味が湧いてきました。
そうそう!ふと思い立って、
あの伊丹十三さんが初監督した映画『お葬式』をネットで検索してみたら、
ウィキペディアのタイトルの下にありました。
『The Funeral』
国際化がますます進む時代に、
「フューネラル」は必ず覚えておくべき英単語かもしれません。
- 更新日時:2019年07月29日|カテゴリー:ブログ