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自分を見つめ、振り返る法事

令和を迎えた10連休。
祖母の三回忌のため、両親のふるさと、鹿児島へと向かいました。

三回忌とは、故人の命日から数えて満2年の日に執り行う法要です。
「三」と付くから満3年で行うものと思っていたと父に話したら、

それくらいの常識は知っておくようにと叱られました。
しかし、自分の無知を棚に上げるようですが、

ありがたいことに、この常識を知ることがないほど長い間、

私の近しいひとには不幸がなかったのです。

長生きしてくれた祖母に、改めて感謝の気持ちが湧いてきました。

 

祖母の死以前に身内と呼べる人を亡くしたのは、

まだ昭和だった5歳の頃のことです。

母が幼稚園まで迎えに来て、祖父が亡くなったと聞かされましたが、

そのとき最初に浮かんだ思いは「幼稚園を休みたくない」というものでした。

他に覚えていることと言えば、初めて飛行機に乗ったワクワク感。

そして記憶が急に飛ぶのですが、火葬場の薄暗さと白い骨。

あとは精進落としとして出されたお弁当の包みが、

青地に白い水玉のビニール風呂敷で、とても可愛いと思ったことと、

そのお弁当に、フルーツを浮かべた三角のゼリーが入っていたことくらいです。

 

今回の法事に集まったのは、親族10名。

一番の若年者は、この春4歳になった甥っ子です。

お経が聞こえ始めると、不思議そうにご住職の背中を見つめていました。

彼が大人になったとき、この日の記憶が何か少しでも残っているでしょうか?

ご住職はこんなお話をされました。

仏さまに手を合わせるということは、自分を見つめるということです。

人は身近なものでないと、つい忘れてしまいます。

だからこのように、時には集まって法事を行います。

さて、考えてみてください。

当たり前のことですが、親は2人いて、祖父母は4人います。

10世代くらい遡ってみましょうか。300年くらい前になりますかね。

2の10乗で1024人ものご先祖さまがいるのです。

さらに10世代前、600年ほど前を振り返れば、

なんと100万人以上のご先祖様がいる計算になります。

そのひとりひとりの繋がりがあって、今ここに集まった皆さんがいるのです。

こういったことも、人は忘れてしまいます。

だからこそ、手を合わせて、自分を見つめる時間が大切なのです。

 

その後は、叔父ご自慢の岩風呂に順番に入り、温泉を満喫。

叔父が暮らす集落では、どの家にも温泉が湧いています。

長い時間をかけて硫黄成分が固まり、黄色くなった岩を眺めながら、

この湯船に浸かった祖母に想いを馳せました。

 

10連休が終わり、すっかりいつもの日常です。

この文章を書くまで、またご先祖のことなどすっかり忘れてしまっていました。

しかし、だからこそ、次の七回忌にもまた皆で集まれたらと思うのです。

  • 更新日時:2019年07月2日|カテゴリー:ブログ
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