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迷信と伝統儀礼

みなさんからよくある御質問で「正しいお葬式の仕方とはどのように行うのが正しいのですか」と聞かれる事があります。日本のお葬式はみなさんも御承知のとおり、様々な宗教と地域の習慣が混在して儀礼として行われています。したがって正しいお葬式のあり方というのは地域や宗教によって違ってきます。

例えば日本のお葬式では、伝統的にお葬式の後にお清めの塩を使います。これは神道の考える「けがれ」を除く為の習慣です。また、お葬式は菩提寺の住職さんに来て頂いてお経をあげて行うので仏教の考えです。葬儀に使う位牌や先祖崇拝は、もともとは儒教の考え方です。そこにシャーマニズムや自然崇拝が加わり、よく分からいないのがお葬式の仕方です。多くの宗教が混ざり合ったお葬式の仕方に地域の習慣が生まれ、儀式としての形が形成されました。お葬式の仕方がよく分からないと言われるのはその為なのです。

 

 

また、死を恐れる事から「迷信」も生まれます。「迷信」について私が印象に残っていることがありますので、ブログに書かせていただきます。私がこの仕事について間もない時(平成元年ごろ)はまだ、親戚の方が納棺、湯灌をしていました。私の地域ではその当時湯灌は通夜の夜12時に亡くなった方の甥がするものと決まっていました。

通常は湯灌に立ち会う事はないのですが、たまたま枕元のローソクが無くなりそうなので、夜中ですがすぐにローソクを持って来てほしいと喪家から連絡があり、ローソクをお持ちすると湯灌の最中でした。その湯灌の光景が今でも忘れられないのですが、その湯灌の様子というのが死者の甥にあたる方が女性の着物を着て化粧をして鬘をかぶって湯灌をしていたのです。私もまだまだ業界の事も正しい湯灌の仕方も分からない頃だったのでこの光景を目にした時は非常に衝撃的でした。それと同時に湯灌が“逆さごと”とは言えこのやり方はおかしいのではないかと疑念を抱きました。そこで地域の文献を調べてみたのですが、女装をして湯灌をするという習慣はこの地域の何処にもありませんでした。ここからは私の推測ですが当時の誰かが間違えておかしな習慣を創り上げてしまったのだと思います。葬儀の複雑性がこのような結果を生み出してしまった結果ではないかと思います。

以来、私は多くの習慣について古い文献から調べるようになりました。正しい地域の葬儀の仕方について説明するのも葬儀社の重要な役目であると思い、日々仕事に従事しています。

 

*湯灌は古くからの日本の伝統的な習慣です。また湯灌の際には同じく日本古来の習慣の“逆さごと”を用います。逆さごととは通常とは反対にする事で代表的な例は経帷子(死者の衣服)を着せる際に襟を通常とは反対に着せたりする事です。湯灌の際も右手を用いず左手でお酌の水を掛けるなど地域によって様々な習慣があります。

  • 更新日時:2018年10月9日|カテゴリー:ブログ
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