国際会議
突然ですが、みなさん国際葬儀連盟(FIAT‐IFTA)という団体をご存じでしょうか。同連盟は、1970年にモナコで設立された世界の葬祭専門事業者で構成されている団体で、現在90か国が加盟しております。主として、①国際間の遺体搬送、②国連ユネスコの無形文化遺産への各国の葬送儀礼文化の登録、③エクスチェンジプログラム(国際葬儀連盟を通じた交換留学制度)等について、鋭意取り組んでおります。
昨年から日本の代表メンバーである全日本葬祭業協同組合連合会が会長職を引き受け、来年6月には横浜で世界大会の開催が決まっており、今から準備を進めております。
4月にはパリでユネスコの無形文化遺産の保存についてのNGO会議に参加し、ユネスコが進める無形文化遺産の活動について、勉強してきました。ユネスコというと無形文化遺産の登録ばかりに目が行きがちですが、登録されたものをNGO団体と協力しいかに維持していくか、世界規模で真剣に議論している姿に感銘を受けました。
現在、葬儀については、11月1日、2日に行われているメキシコのディア・デ・ムエルトス(死者の日)が登録されているのみとなっています。死者の日には家族や友人達が集い、故人への思いを馳せて語り合うのですが、死を恐怖として捉えるのではなく、逆に死者とともに楽しく談笑する内容となっています。墓地にも派手な装飾が施され、カボチャを飾り仮装をしてパーティを行うなど、ハロウィンとも共通する点が多くあります。日本のお盆にも近い行事ですが、あくまで楽しく明るく祝うのが特徴です。
- 更新日時:2019年09月4日|カテゴリー:ブログ