映画『最初の晩餐』
映画「最初の晩餐」11月1日(金)全国ロードショー
©2019『最初の晩餐』製作委員会
終活とは、自分らしく人生を終えるための活動です。
それはまさに「立つ鳥跡を濁さず」の精神。
自分が人生を終えたあとに遺される人たちへの、
思いやりを含んだ活動でもあります。
それでは、
その思いやりを受け取る側はどうでしょう?
遺された人たちもまた故人の想いを受け止め、
なにかしらの終活をすべきなのではないでしょうか。
いよいよ11月1日より全国ロードショーとなる
映画『最初の晩餐』。
この作品は、
そんな故人の終活を受け取る側を描いた、
家族再生の物語です。
父(永瀬正敏)が亡くなり、
通夜の準備が進む中、
突然の騒動が起こります。
それは通夜振る舞いとして頼んでおいた仕出しを、
母(斉藤由貴)が勝手にキャンセルしたというもの。
主人公の麟太郎(染谷将太)や姉の美也子(戸田恵梨香)には、
母の気持ちがさっぱり理解できません。
…というのも、
この人はある日突然、
途中から家族になった、
血が繋がらない母であり、
もう何年も心を開いて会話をしたことがないのです。
「私が作るから」と言った母が、
最初に運んできた料理はなんと“目玉焼き”。
訝しがりながらも、
その皿に手をつけた麟太郎が思い出したのは、
遠い昔の父の姿でした。
©2019『最初の晩餐』製作委員会
母が次々と作る料理によって、
バラバラになっていた家族の間に、
ほんのりと温もりが戻り始めます。
その通夜の食卓に並んだ料理こそが、
家族に向けられた父の遺言だったのです。
©2019『最初の晩餐』製作委員会
家族と囲む食卓を、
わたしたちは何度味わってきたのでしょう。
そして家族の誰かが欠けたとき、
今までと同じ美味しさを感じることができるのでしょうか。
もうすっかり肌寒くなってきましたね。
この作品を観たらきっと、
家族と一緒にお鍋でも囲みたくなる。
そんな穏やかな温もりを思い出させてくれるステキな映画です。
ぜひ皆さんもご覧ください。
- 更新日時:2019年10月24日|カテゴリー:ブログ