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大切な人の死を受け容れるまでに【2】

前回、

「大切な人の死を受け容れるまでにはどれほどの時間を要するのか」

というお話を書かせていただきました。

 

その中で、私は友人の死から生じた後悔の念を、

ふたつの心の支えによって癒されているとお伝えしました。

 

① 友人の葬儀に参列して最期のお別れができたこと

② 今でもその友人について語り合える仲間がいること

 

このふたつを心の拠り所にして、

友人の死から7年以上が経った今でも、

彼が亡くなってしまった悲しみと向き合い続けています。

 

そして、悲しみに大小をつけるのはとても難しいことですが、

きっと彼のご家族など、

私以上に長い付き合い、濃い付き合いをしていた人たちは、

もっと重い悲しみを抱え続けていらっしゃることでしょう。

 

そんな悲しみの中にいる人をサポートする行為を、

「グリーフケア」と呼ぶそうです。

 

「グリーフ」とは、「悲嘆」を指す言葉です。

大切な人を失った時、

悲嘆で胸が押しつぶされそうになるのはとても正常な反応で、

ここから少しずつ状態が変化していく、

「グリーフワーク」と呼ばれるプロセスを経て、

故人のいない環境に適応していくんだとか…。

「ショック期」「喪失期」「閉じこもり期」などに分類される時期を、

どう乗り越えるかによって、

最終段階の「再生期」を迎えられるのかが決まるそうで、

そのプロセスを支える「グリーフケア」は、

とても重要だと考えられているんですって。

 

その考えに当てはめてみると、

私は友人の死に対して、

すでに「再生期」を迎えていると思います。

 

もちろん今でも喪失感を感じる時や、

後悔していることを列挙して塞ぎ込んでしまう時が、

ないわけではありません。

 

しかし友人の死を、

私の中で何か意味があったものにしたいという思いが、

少しずつ強くなっている気がするのです。

 

それはやはり、

気づかずに受けていた「グリーフケア」の影響だと思います。

 

最初に挙げた、

葬儀への参列や仲間との語らいの場は、

きっと私を癒すだけでなく、

一歩前進する力を与えてくれていたのでしょう。

今まさに、「グリーフケア」の大切さを、

身をもって感じることができています。

 

大切な人との死別は、

恐らく誰もが経験することです。

近年見直されている「グリーフケア」の重要性を、

多くの人が共有して、

悲しみを支え合って乗り越えていく社会になれば嬉しいですね。

  • 更新日時:2020年12月16日|カテゴリー:ブログ
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